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飯館村の現在はどうなっているの??賠償、ADRについて

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ニュースで「飯館村」の現在について報道している記事があったので、気になって調べてみました。


飯館村は東日本大震災で発生した福島第一原発の放射能汚染事故で村民の大部分が避難を余儀なくされ、ほぼ無人と化してしまった村ですが、現在の状況と、全村避難に対する村人かの賠償問題、それにまつわるADR(「裁判外紛争解決手続」。訴訟手続によらない裁判外紛争解決手続)について調べてみたいと思います。

【飯館村の現在】
皆さんもご存じかもしれませんが、飯館村は福島第一原発の事故により全村民が避難を余儀なくされた村でもあります。震災直後はほぼ無人の村となり、当時の街の雰囲気はどこか異様な雰囲気が漂っていたことで有名でした

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一方で、現在飯館村では、工事関係者による除染活動も進んでいるとのことですが、その様子が異様だと話題を呼んでいます。まず工事関係者の数が村民より多いとのことで、現在震災前の村民数6000人に対して、7000人の工事関係者が除染作業を行っているということです。


<街を埋め尽くす除染後の廃棄物>
除染したがれきや土など(放射能汚染されたもの)は、フレコンバッグ(粉末等を管理運搬するための袋状のいれもの。)に詰められているらしいのですが、そのフレコンバッグが畑や幹線道路の脇を埋め尽くすほどに置かれているというのです。除染したはいいが、除染後のものをどこへ移すのかがまだ十分に行われておらず、町中が一つのもの置き場と化してしまっているようです。


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うーん、、、これを見ると確かに異様ですね。。。。
何というか非常に人工的な印象がして、とても緑豊かな村だったとは思えませんね。。。

<賠償問題>
一方で、村民は全村避難を余儀なくされたということで、2012年には飯館村の14人が東京電力を相手取って訴訟を起こすということも起きています。その時の記事を以下引用してみますね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「飯館の14人、東電に2億6500万円請求 初の集団提訴」 東京電力福島第1原発事故で避難生活を送る福島県飯舘村の住民5世帯14人が30日、東電を相手取り、被ばくや避難生活で精神的苦痛を受けたとして慰謝料など計約2億6500万円を求め東京地裁に提訴した。事故を巡る東電への集団訴訟は初めてとみられる。  原告は飯舘村の計画的避難区域指定により、福島市や仙台市内などに避難する20~82歳の男女。  国の原子力損害賠償紛争審査会が公表した賠償基準に関する中間指針は、精神的損害への賠償を事故から半年は1人当たり月額10万円、その後の半年は同5万円とした。 これに対して原告は「生活基盤が破壊されて放射能汚染におびえており、精神的肉体的な損害を見誤っている」と主張。事故後2年間にわたって月額30万円、別に世帯主に懲罰的慰謝料1000万円を支払うことを求めている。  原告は、公的仲介機関「原子力損害賠償紛争解決センター」への和解仲介申し立てを行っていないが、これまでセンターが扱った案件に中間指針を超える賠償例や和解成立が少ないことから提訴したという。  福島市に避難した市沢秀耕(しゅうこう)さん(58)は、長年の夢だったコーヒー店を村内で経営していた。提訴前の記者会見で「生まれ育った村と人生の目標を壊され途方に暮れている。その慰謝料が月額10万円なのか」と憤りを見せた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


また、その後村民の2500人が、東京電力に対する賠償額の増額を求めて上記の引用記事内でも記されている原子力損害賠償紛争解決センター(通称:原発ADR)への和解仲介を申し立てを新たに決断するなどの動きを見せています。


その後の大きな動きはまだありませんが、今の飯館村の現状や、賠償問題の行方を見るに、飯館村の復興はソフト面でもハード面でもまだまだ時間がかかりそうです。



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